現在の流通価格とは...
  この項をお読みになった後で、
  美味い海苔とは...に目を通してみてください。
海苔は色艶・形・柔らかさで価格が決まっているのです。
しかし、味・香りは値段には反映していないのです。
  
  柔らかい海苔は、概ね美味しい。これは間違いない。
  これと同様、薄い海苔は、概ね美味しい。
薄く加工する技術は評価されない。
  むしろ、出来上がった乾海苔は、重量不足で除外される。
  薄い海苔を作るのは、材料としての生海苔の量を少なくして、枚数を増やして儲けようとしているという誤解が、その根底にあるのでしょう。
  
  薄く加工するのは本当に難しい技術なのです。
  特に、柔らかい海苔ほど、加工が難しい。
  穴が開いたり、端が切れてしまったりしたら、商品価値は無いと言われる。
  
  そこで、厚めの海苔を生産しまくる。
  穴が開いたり、端が切れてしまう心配がないからです。
  等級検査にも有利ときている。
  
  これでは、本当に美味しい海苔を作ろうとする意欲はなくなる。
意欲がなくなれば、海苔はますますダメになっていく。
  そして、消費者に完全に捨てられる....
  
  これは、困ったことなのです、私 海苔生産漁師 佐久間としては。
  
  という訳で、直接消費者の声を伺いたいという気持ちになったのです。
以下は、参考資料です。
  
各項目とも上から下に向かって下級品となる。
  つまり、
  各項目とも上から下に向かって値段が下がる
  と読み替えてよいのです。
千葉海苔検査等級表
| 
     種別  | 
    |
| 
     黒  | 
    黒海苔のみ | 
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     飛  | 
    青海苔が微量混ざる | 
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     混  | 
    青海苔が20%程度混ざる | 
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     青  | 
    青海苔が50%以上混ざる | 
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     本等級  | 
  
    
       
  | 
  
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     特 等  |  
    最高の色/艶/柔らかさ/形を保つ海苔。 | 
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     上一等  | 
    |
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     一 等  | 
    |
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     上二等  | 
    |
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     二 等  | 
    |
| 
     上三等  | 
    |
| 
     三 等  | 
    |
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     上四等  | 
    |
| 
     四 等  | 
    |
| 
     上五等  | 
    |
| 
     五 等  | 
    |
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     外 等  |  
    等級に入らない海苔。 | 
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     補助等級  | 
  
    
       
  | 
  
| 
     A  | 
    色があせて赤見がかかった海苔 | 
| 
     B  | 
    多少曇りが飛んでいる海苔 | 
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     別  | 
    曇りが多くあり艶がない海苔 | 
| 
     C  | 
    珪藻汚れの付いた海苔 | 
| 
     D  | 
    小穴が多少開いた海苔 | 
| 
     ○  | 
    小穴が開いた海苔 | 
| 
     E  | 
    他の海草等(自然界の異物)の入った海苔 | 
| 
     軽  | 
    全形100枚の重量が約280g以下の海苔 | 
| 
     軽々  | 
    全形100枚の重量が約260g以下の海苔 | 
| 
     重  | 
    全形100枚の重量が約330g以上の海苔 | 
| 
     少エビ  | 
    小エビが1枚に2〜5匹程度付着してる海苔 | 
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     エビ  | 
    小エビが1枚に5〜10匹程度付着してる海苔 | 
| 
     多エビ  | 
    小エビが1枚に10匹以上付着してる海苔 |